2012年12月29日土曜日

静岡県南伊豆妻良「離岸堤(北側)」のメジナ釣り大会






 投稿者名 鈴木勝也さん
 お住まい 埼玉県上尾市
 天候 晴れ 南西風が強い。
 日時 平成24年12月16日(日)
 釣り場 静岡県 南伊豆 妻良「離岸堤(北側)」
 釣り方 ウキふかせ釣り
 魚種 メジナ 44cm・40cm・38cm・28cm
(全体では40cmオーバーが5尾)
 使用したハリ グレ(メジナ)7号・勝負グレ 4号・5号



12月16日、
私が所属するウキ工房・関東支部の年末釣行が南伊豆の妻良にて行われました。
今回の釣行は同時に、来年4月に石川県能登半島にて行われる
「ウキ工房ファイナルカップ」への出場権をかけた支部予選となっており
参加者全員気合が入っている様子。




当初、
妻良の沖磯にて
行う予定でしたが、
前日からの強風とウネリで
少人数しか磯に
上がれないとのこと。
そのため、
みんな平等な「離岸堤」にて
予選会を行うことになりました。







妻良港は、大きなワンド状の入江の奥にある港で、そのワンド状の
地形の中にもいくつかの磯があります。もちろん、沖に出れば
多くの磯があるが今回は残念ながら入江の出口に二本あるうちの北側の
離岸堤がステージとなりました。

この予選会は、メジナ2匹の合計長寸にて競い上位1名のみが決勝大会への
出場枠が与えられるものです。そのため、参加者全員が平等になるように
時間ごとに釣り座のローテーションを行いながらの釣りとなります。
しかし、渡礁と釣り座決定順を決めるじゃんけんを行ったのですが、
私は勝つ事が出来ず何も選ぶ事が出来ない最後の順番になってしまいました・・・。
この時点では、これから起こる「ミラクル?」は予想さえできませんでした。

私達がいつもお世話人っている五兵衛丸は北側の離岸堤へ向かい、
始めに接岸したのは南側の先端部。
そこに順番の若い順に参加者の半数を降ろし、ビリの私を含めた残った
半数を北側の先端部に上がりました。

優先権のある人から思い思いの釣り座を選び、釣りを開始。
私は、なぜかテトラ際・・・。
テトラの際で良型のメジナが釣れそうなポイントだったため、
ハリスの回り込みを防ぐHラインの入った「グレ(メジナ)ブロンズ 7号」を
セッティングして釣りを開始。
良いポイントだと思ったのですが、水深も浅くテトラから跳ね返ったウネリの
影響で釣りにくい。メジナの活性も低い様子だったのでハリのサイズを落としたり、
様々な仕掛けで狙ったが掛かってくるのはベラやスズメダイなどのエサ取りだけ。
周りのメンバーも頑張ってはいるが、誰も竿を曲げていない。
そのうちに場所替えの時間になり、今度は堤防の角に位置する場所になった。

少しすると、離岸堤の南側で釣りをしていたクラブの仲間「矢島氏」が
こちらの様子を見に来た。そして、場所交代直後の一投目で、


次に入った「北村氏」に
43cmのメジナを
釣られてしまったと言い、
ショックを隠しきれない様子で
落胆している。











その話を聞き、今回の予選を抜けるには・・・
① 北村氏より大きい「43cm以上のメジナを釣り上げること」
これが最低条件になり、さらに、北村氏が追釣した場合は・・・
② 更に、北村氏より大きい2匹目のメジナを釣り上げなくてはいけない。
もしくは、北村氏が2枚目のメジナを追釣できなかったとしても、
私は最低22cm以上のメジナを2枚釣り上げないと勝てないという、
条件ができてしまった。

仲間数人で数時間釣りをしても1枚もメジナが釣れ上がらない
この厳しい条件の中で、更に高いハードルができてしまったが、
これをクリアーしないとファイナルカップには出場できない。
そのためには、普段通りの釣りをしていたのでは無理だと判断し
「釣り方」と「狙い目」を変更した。

コマセが効いてきたのか?手前にエサ取りが見え始めたので、
手前にコマセを撒きつつ仕掛けを徐々に沖目へ投入しポイントを探ってゆくと・・・。
オキアミが残ってくるポイントを発見。
数回流すが魚の反応が無いため、今度はタナを深く1本半にして流してみると、
ウキがゆっくり海中に消し込んだ!
これは!!と思い寄せてくるが魚の引きがおかしい???
竿先を叩くような引きを見せて上がってきたのは、予想通りのアイゴ・・・。
しかし、アイゴは磯際や根に居着く魚。もしかして、沖に根が入っているのかな?

と思いつつ同じ場所へ仕掛けを投入すると、
ウキにアタリは出たがオキアミの頭だけ取られていた。
そのため、今度は短軸&軽量で食い込みが良い「勝負グレ 4号」に変更し、

付けエサもオキアミから
更に食いこみの良い
「特鮮むきエビ」を
指でちぎって
小さくしたものを
セットして再投入。
コマセも通常より多めに撒き、
コマセでも魚の活性を
上げるように演出した。








すると・・・同じ場所でウキがゆっくり海中へ消し込んだ!
ハリも小さく変更したので、スッポ抜けを防ぐために糸フケを取り竿先でアタリを
聞いてみるとハッキリ「グン、ギュギューン」と竿先を引き込んだ!!
竿を立てるようにして
大きく合わせを入れ、
強い引きをかわしながら
顔を見せたのは
大型のメジナ。
検寸してみると40cm。









これで、あと一枚のメジナを釣り上げれば逆転できるかも?
と思いながら仕掛けを同じポイントへ投げ入れると、再びアタリが・・・。
そして38cを追加。その次も28cmと連チャンでメジナがヒットする。
しかし、北村氏がもう一枚40cmオーバーを追釣した場合、
このサイズでは逆転不可能。さらに大きいサイズを狙わないといけない。
上がってくるメジナのほとんどが30cm後半から40cmを超える
サイズだったことと、更に大きいメジナを狙いたかったため、
ハリサイズをワンサイズ大きく「勝負グレ 5号」にして、
更にタナを1m浅くして仕掛けを更に沖目へ投げ入れると・・・
今度はウキが消し込むと同時に竿先をひったくるアタリがあり、
強烈に竿を閉め込み上がってきたのは44cmの口太メジナ。
これで完全なる逆転+アドバンテージも手に入れた。

ここで、場所交代の時間となったため、私も気になっていた
離岸堤の南側先端部の様子を見に行った。状況を聞いてみるが、
まだ北村氏の1枚しか釣れ上がっていない様子。



少し安心して北側に
戻ってみると、
変わって堤防の角に入った
高橋氏や
田中氏が
良型のメジナで竿を
曲げている。

私の相手は、
北村氏だけではなかった・・・









再び気を取りなおして釣りを再開すると、私だけではなく
今まで竿を曲げていた高橋氏や田中氏もアタリが無くなってしまったという?
明らかにおかしい状況。
そのため、狙いのタナを更に深く竿2本にセットして狙っていくと、
ジワジワとウキが海中に入っていった後、
更にスピードを増して海中に消し込んだ。
同時にラインも引きずり出されたので反射的に合わせを入れると、
先程のメジナとは明らかに違う引きで竿を根元からへし曲げる魚が掛った!
ドラグも引きずり出されるが、そのまま耐えながらリールを巻くと
海面には大きな白い魚影が・・・「あっ、大型のマダイだ!」
と自他ともに確認したその時、魚の重さが無くなり竿が天を仰いだ・・・。

仕掛けを見てみると、ハリは付いている。「抜けたんだ・・・」
さすがに、メジナの食い込みを考えて、軽量で細軸のハリのまま
太刀打ちできるサイズのマダイではなかったが、悔いは残る。
さすがに私の集中力もここで切れてしまい、
その後は休み休みの釣りとなってしまった。

再び竿を曲げ始めた高橋氏、
そして43cmの良型を釣り上げた田中氏の釣果にヒヤヒヤさせられたが、
港に戻り検量の結果、何とか優勝できファイナルカップへの出場権利を
勝ち取ることができました。
当日のタックル・仕掛けは下記の通りです。
ロッド・シマノ 極翔磯 1.5-53
リール・シマノ BB-XテクニウムMG2500D
ウキ・ウキ工房 デルタEX SSSサイズ(ピンク)00&0
・ウキ工房 デルタEX Sサイズ(オレンジ)B
・ウキ工房 グレキラー SSSサイズ(ピンク)3B
ライン・サンライン ビジブルマーキー 2号
ハリス・サンライン 松田SP競技ブラックストリーム 2号
ハリ・金龍 グレ(メジナ)ブロンズ 7号
金龍 勝負グレ 4号・5号
コマセ・マルキュー 爆寄せグレ×2袋 チヌパワーV9SP×2 
グレパワー遠投×1/2袋 オキアミ6kB
付けエサ・マルキュー 特鮮むきエビ くわせオキアミSP-L


<オマケ>
前日の15日、西伊豆の松崎にて竿を出しました。
午後から風が強くなるとの予報だったので、午前中のみ「立島」にて
釣りを行い、クロダイ42cmをキャッチしました。
磯に渡礁後、エサ取りも少なく魚全体が低活性で
ほとんど付けエサのオキアミが取られない状況が続きましたが、
沖の沈み根周りを攻め始めるとオキアミの頭だけ取られました。
そのため、釣り始めは勝負チヌ1号を使用していましたが、
ハリを勝負チヌ3号にサイズアップし、付けエサも大きめの特鮮むきエビを
指で半分にチギッタものをセットすると一発で食い込みフッキングしました。
特鮮むきエビは食いこみの良い大きめの剥き身なので、
クロダイのように付けエサをついばむ?かじる?ように食う魚に関しては
ハリを大き目(付けエサからハリ先がギリギリ出るぐらい)にしたほうが
掛りの良い感じがしました。

「魚の大きさ」「付けエサの種類・サイズ」「食い込みの良さ・悪さ」など、
状況による「ハリサイズの使い分け」と
「ハリの大きさ選択」によるタックルとの「トータルバランス」が重要なことを
再認識させられた二日間でした。


15日、松崎のクロダイ42cm

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